3-5.マシニングセンタ(machining center)
製品を回転・移動させ材料を加工するのではなく、工作具の方を製品の周りで動かすことによって切削加工を行う機械であり、NC(コンピュータ数値制御)の機能を最初から有している。そのため自動で切削加工を行えるだけではなく、各種加工工具を自動で交換することもできるため、平面削り、溝削り、穴あけ、段差加工などの切削加工を行うことができる。

■ FANUC ROBODRILLの概要
FANUC ROBODRILL(ロボドリル)は、高速・高精度・高効率を特徴とするCNCタッピングセンターです。主にアルミや樹脂、軽金属部品の加工に用いられ、小型精密部品の量産に適しています。
構造:立型マシニングセンタ
主軸回転数:最大24,000rpm(機種による)
工具交換時間:1.6秒以下(ツール間)
制御装置:FANUC製CNC(31i-B5など)
特徴:
小型ながら高剛性
スピンドル加減速が非常に速く、量産に強い
多様なオプション(自動化ロボット、パレットチェンジャーなど)に対応
■ 基本的な使い方(手順)
起動・原点復帰
電源を入れ、CNC操作パネルから原点復帰(原点戻し)を行います。
治具とワークのセット
バイスまたは専用治具で加工物をしっかり固定。
セットミスは加工不良や事故の原因になるため慎重に行います。
工具の装着と確認
ATC(自動工具交換装置)に加工順に応じたツールを装着。
ツール長や径補正をCNCに入力します。
プログラムの作成・呼び出し
GコードベースのNCプログラムを作成(またはUSB等から読み込み)。
加工順、切削条件、送り速度、クーラント使用などを指定。
ドライラン(空運転)
加工前に工具動作の確認を行い、干渉や誤動作をチェック。
加工実行
加工スタート。オペレーターは異常音や切削状態を監視。
加工後の処理
ワークを取り外し、寸法検査。
刃具や機械周辺の清掃を行う。
■ 注意点
工具寿命と摩耗状態を管理し、定期交換を行うこと。
切削屑の除去と機内清掃は毎回実施。
NCプログラムの誤記は事故に直結するため、シミュレーションを必ず実施。
クーラントの補充・清掃も定期的に行う。