2.プレス機金型交換
プレス加工業において、少量多品種の生産効率を上げる最大の課題は金型交換工数となる。
以下にその手順をまとめる。
2-1.小型金型
2-2.中型金型
2-3.大型金型
2-1.金型持ち出し
金型倉庫から金型を持ち出します。10キロ以下の金型は手で運び。10キロを超えるものは金型専用のキャリーを使います。この時、使用頻度の高い金型は出しやすい場所に、頻度の低いものは奥に置き、探す時間なども節約することが大事です。
2-2.金型の裏と、プレス機の台の油砥石による洗浄。
打コンを産まないように目と手触りで鉄の土台の平面を確実に磨きます。割と出っ張りなどはすぐに出やすいために丁寧に行います。
2-3.羊羹の土台設置
羊羹と呼ばれる土台を2台用意します。これは金型とプレス機を守るための鉄の固まりであり、金型より若干柔らかい素材を選択することで双方を守る目的があります。
2-4.金型の基本位置を設置
大体の場所に羊羹を2個、プレス機の中央にある穴に捨て穴のカスが抜けるように位置取りをします。
2-5.下死点の高さに目盛りを調整
下死点より若干の高さに目盛りを合わせます。210mm以上。
2-6.プレス機の電源を入れ下死点まで下げて金型を挟む
プレス機では『寸動』モードで少しづつ下ろす。金型にプレス機の台が当たらないように注意する。プレス機の速度を調整する。
機械によっては速度調整が個別設定になっているのでそのモードにする。特殊機種では一度電源を入れた後にすぐに切ると「ゆっくり」移動モードに移行するのでこれを利用する。
2-7.プレス機の下死点に『寸動』モードで下げる。
プレス機には回転メモリがあり、その目盛りで下死点を確認する。
2-8.型を留めるロックブロックを上型に仮止めする。
2-9.手動モードで若干上げてスペースを空ける。
そこそこスペースが出来る程度に上げる。この場合は、下死点以下にはならないので、型が上側にきちんと挟まっていれば問題ない。
2-8.下死点状態まで手動でプレス機を徐々に下げる。
マニュアルモードのロックを外し、調整棒にて少しずつさげる。隙間がないようにしっかり下げる。マニュアルでは手の反応で下がらなくなるので、この状態で2-8のロックブロックのボルト4か所を締める。
締め方は右ボルト→左ボルト→右ボルト→左ボルトと繰り返し同じトルクになるように交互に締める。
中央のボルトを手で回し、金型の留め具の抑えのボルトを回す。
最後にこのカシメ留め具を固定するボルトを回す。
2-9.下型を固める爪を留める。
2-10.支えの高さを金型より若干上になるように回して高さを調整する
2-11.下側とブロックの高さを合わせたら螺子をなるべく金型に近づくように置く。
2-12.爪を仮止めした状態で少しマニュアルで金型の隙間が空くように上にあげる。若干あげんる感じ。
2-13.プレス機の電源を入れて少し下死点から上にあげる。
2-14.プレス機の『寸動』モードで回転上下させる。
金型から異常な音「カチカチ」などというどこかに当たっている音がしないかを確認する。
2-15.数回回して問題なく上下するようなら、爪の留め具を本締めする。
2-16.何回かプレス機を上下させ問題ないようなら再度本締めを進める。
何度か2-15.2-16を繰り返す。
固定ボルトを回しているときに下型がずれるのを防止するため
2-17.実際の製品の不良部分を使って微調整を手動で行う。