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※本記事は「技術解説編」です。先に公開したユーモア中心の「おちゃらけ版」とは若干時系列が異なるため、シリーズでお読みいただくと理解が深まるかと思います。
■Googleカレンダーでの生産管理を検討

Google Cloud Run環境で開発するLINE愛子bot、将来的には会社での作業を全てをこの愛子に管理させることを考えると、必要になるのは職人の時間管理です。
ということで、Googleシリーズということで有力候補であるGoogleカレンダーを検討し始めました。
しかし、結果。これが全く使い物にならないということでした。
Googleカレンダーは一見便利に使えるのですが、これを実際に工場の現場に落とし込もうとすると様々な問題が発生しました。
- イベントの並び順が自動で制御され、カスタマイズ性が低い
- カラーや担当者ごとの分類がしづらい
- アカウント権限の設定が煩雑で、閲覧専用でも複数端末の連携に制限がある
- 外部からAPI経由で書き込もうとすると、結局「Google Workspace(有料プラン)」が前提になる
特に将来を見据えてカレンダーにTask管理も含めて操作できるようにと、いろいろ考えて対応させようとすると「職人全員をWorkspace契約にして金払え」と言い出しました。特に低価格での業務の見える化という目的からすると、これは厳しい。職人はパソコンに向かって作業することが仕事ではないからです。生産性を改善するためにコストをかけてしまっては意味は薄まります。
そこで愛子に相談すると、

「ちょっと面倒ですが、カレンダーをスプレッドシートで管理してみてはどうでしょうか」
とのアドバイス。
■スプレッドシート方式の“逆転の発想”
すでにスプレッドシートから呼び出してデータを加工するプログラムは作っていたのでそれを応用するだけ。
- 行単位で工程や作業者、製品、納期を自由に記述
- 担当者ごとに色分けやフィルターをかけられる
- 月をまたぐような工程でもセル結合や列移動で柔軟に対応できる
- スマホやタブレットからも簡単に共有・閲覧できる
- LINE Bot(愛子)と連携して、「今日の予定」「Dシートの工程」などを自動で引き出せる
機能は当社の実用に合わせてとことんシンプルにすることに。
社内共有も「表示専用リンク」で一括管理できます。
■DXの本質は“仕組み”
高価なSaaSを導入しなくても、無料のスプレッドシートと少しの工夫、そしてAI愛子の支援があれば、十分に“実用的なクラウド工程表”が構築できることが分かりました。
まだまだ使い勝手はこれから調整が必要だけど、「誰もが使える表で」「自由にカスタマイズできて」「LINEから呼び出せる」
――そんな仕組みこそが、本当の意味での現場視線のDXを目指します。
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