AI愛子設計ログ9 愛子の頭脳にGeminiを追加

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※本記事は「技術解説編」です。先に公開したユーモア中心の「おちゃらけ版」とは若干時系列が異なるため、シリーズでお読みいただくと理解が深まるかと思います。

■OpenAIと格闘の日々

生成AIでの現場展開を本格化させてからというもの、最も難しく感じたのは「使いどころの見極め」でした。

ChatGPT(OpenAI)は非常に優れたインターフェースと知識量を持ち、初期の試作・構想フェーズでは実に心強く、アイデアを出してくれるという意味ではもはや手放せない存在です。

とくに文章生成、コードの雛形づくり、論点整理、作図などは抜群のスピードでこなしてくれます。

しかし、コードデバッグやAPI間連携といった段階に入ると、ところどころで「ピントがずれた」アドバイスや、頓珍漢なステップで足止めされる場面に直面するようになりました。
わかりやすく言えば「現場を知らないくせに正論ばかり押し付ける頑固者」かのような応答です。

■ Geminiとの併用を開始

ここで考えたのが、Googleが提供するGemini(旧Bard)。

言わずと知れた、Googleの生成AIで、ChatGPTのまさにライバルです。

Geminiであれば、Google Workspace(Gmailやスプレッドシートなど)とネイティブに連携できる強みを活かし、Google Drive APIやGoogle Apps Script(GAS)を扱う開発に強いだろうと、試しにGeminiに移管してみることにしました。

・・・これが大正解。

OpenAIでは数日かけても全く解決できなかったDrive上のフォルダスキャン→ファイル抽出→メタデータ取得→整理保存という一連の処理のPythonコードを、Geminiでは1時間程度に整合性をもって修正~完成させることができました。

ここまで得意不得意があるとなると「これはAIも使い分けるべき」と確信しました。

■ コストと機能のバランス

Gemini Advanced(月額2,900円)の導入で得られる恩恵は非常に大きく、Google Workspaceとの連携によって以下のような用途が既に実用レベルで動作します:

・Gmailの要約と返信下書き生成
・Googleドキュメントをベースとした議事録の構造化と要約
・Googleスライドのラフ案を自動生成
・Google Vidsとの連携による社内動画マニュアルの試作
・スプレッドシートに入力された生産日報の集計と分析

これに加えて、大容量のクラウドストレージとして2TBのGoogleドライブストレージが利用できるというのが魅力。これにより、写真、動画、その他のファイルを大量に保存・管理できるようになり愛子の記憶容量の拡大が保障されます。

しかも、世界最高峰の頭脳(OpenAIとGemini)を2つ使ったとしても月々6000円程度。

これは両方契約したって損はないでしょう。

■ LINE bot × AI で業務統合へ

現在、現場とのインターフェースとして、LINE愛子botを介したAIとの接点を設計しています。
これは単なるチャットロボットではなく、社内ワークフローの「声かけ役」「伝書鳩役」「監視役」として機能を目指しています。

現時点で実装構想中なのが以下:

・社内メールのドラフト作成:LINE上で愛子botがヒアリング→草稿生成
・メール要約の転送:受信メールを愛子botが要約してLINEに転送
・工場の進捗確認:Googleカレンダー連携で自動作業日程構築
・職人が直接愛子botと会話し、現場ノウハウ情報を吸い上げる仕組み

これらがいずれもコストは月額数千円程度で自動化ができる(みこみがある)のだから、生成AIは使えると思えるのです。

あとの問題は人間側が根性で作るかの覚悟を決め、デバッグ地獄に耐えるのみ。
しかし完成すれば中小企業にとっては破格の“情報ハブ”となります。

■ 結論:現場に最適なAIを組み合わせる

OpenAIもGeminiも、進化中とは言え単体では完璧とは言えません。しかし、特性を見極め、連携と分業を工夫することで、中小企業でも大手顔負けの自動化・効率化が実現できる時代です。

数十万円〜数百万円かけて大企業がシステム開発していた時代から考えると、AIというのは「人間の道具」でありながら、すでに「人間を超える発想と実行力」をもつ協働者になっています。

そして何より驚かされるのは、このテクノロジーが資金のない町工場でも普通に手に届くという現実。

その事実に恐れおののくか、使いこなして味方にして成長の糧にするかは今、生きている人間側に選択権があります。

しがない町工場でも、『まだまだ負けてないぞ』と見せつけたいですね。


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